今回は二日後に迫った論評コンテスト全国大会日本語の部にDivision Dの代表として参戦するTM Yの応援例会でした。なんとスピーカー4人全員の論評をすべてTM Yが行うという前代未聞のプログラム。
そんな特別例会のTMOEはこの例会企画の発案者でもあるTM Dです。盛り上がる事でしょう。
今夜の言葉はTM Wから紹介された「今日はいったい何て日だ」。一見難しそうと思われたこの言葉、例会が終わってみるとむしろ多くのスピーチや報告等でよく使われていたのでした。
さて始まりました。通常のアジェンダでは準備スピーチを全員が行った後でテーブルトピックと休憩を挟んでから論評を行う流れですが、今回は「コンテスト本番でTM Yの論評順が1番になってしまったら」を想定しました。つまり準備スピーチの直後5分間の論評時間をとったらすぐに論評、これを準備スピーチ4セット次々に行うのです。
準備スピーチ1「ちょっと違う北海道旅行」— TM RS
時計台、ラベンダー畑、・・・有名な観光地満載の北海道ですが、あまり知られていない町にもそれぞれに名勝地やレジャースポット、独自のグルメがある。スピーカー出身地の、北海道は名寄の魅力を生き生きと描写したスピーチでした。行きたい!
論評1 TM Y その1
TM Sのスピーチはまるで観光番組のようであったと総括。それはリズムの良さ、名寄の魅力の具体例が豊富であった事、アクセスが悪い事を逆手にとったアピールがよかったと分析しました。
準備スピーチ2「再出発」— TM MS
福島県いわき市出身のTM MS。東日本大震災で実家が流されてしまいご家族とともに大変な苦労をしたものの、家族の良さの再認識とさらに自分の人生の見直しのきっかけになったとのこと。重いテーマながら時折ユーモアを取り込んだ見事なバランスのスピーチでベストスピーカー賞。
論評2 TM Yその2
胸を打つこのスピーチは3つの力に支えられていたと論評。まずユーモアの力。聴衆の緊張を緩和し、最後まで引き込まれ続けたと賞賛。そして具体例の力。私たちの共感を呼びました。最後にストーリーの力。スピーカー本人の実体験に基づくストーリーに説得力がありました。この論評が本日のベストに選ばれました。
準備スピーチ3「紅葉の魅力が知りたい」— TM Y
高尾山に紅葉を見に行ったTM Yご夫婦。美しい景色を堪能できるかと思いきや、まさかここは銀座かというほどの人出に見舞われてしまい予定は大狂い。一日をめくるめく場面展開で楽しく紹介しました。
論評3 TM Yその3
TM Yの世界観をまず「ユーモアの連続パンチ」だと。なんと15〜20秒に一回はユーモアが飛び出し、しかも「ワンワードで効率が良い」。語り口のリズムもよく、このユーモアとリズムが生きる構成で会場との一体感が生まれたと論評しました。
準備スピーチ4 (タイトル無し)TM D
急遽欠席のスピーカーに代わり、TM Dがスピーチを行いました!すごい!
海外出身ながら日本語がとても堪能なTM D。熱心に勉強してから来日し、最初に社長と会食をしたときに「ご馳走様の代わりにご苦労様と言ってしまった」。翌日社長が勉強の教材にと手渡してくれたのはエロ本!?何はともあれ毎日続けるにはパッションが必要。継続は力なりです。
論評4 TM Yその4
TM Dのスピーチが会場を盛り上げたのはまず心をわしづかみにするユーモア。そして社長と自分を演じ分ける、目で見せるボディランゲージで情景を生き生きと表現したこと、さらに体験に基づいたストーリーが説得力を生んだと解説しました。
テーブルトピック
今回のプログラムはテーブルトピックも異例です。各論評の準備時間5分の間にテーブルトピックを一つやる、つまりテーブルトピックマスターのTM Yさんは4回登壇したのです!お疲れ様でした!
情報雑誌社が発表した「2015年ヒット商品」上位4つにちなんだトピックが提供されました。
1位の北陸新幹線にちなみ、「北陸の思い出」について話したのはTM T。富山に旅行した思い出を紹介しました。
2位の芥川賞受賞作「火花」にちなみ、「二足のわらじ」について話したのはTM N。一つの事にのめり込んで怪我が絶えなかった経験から、バランスをとるように心がけていると。ベストテーブルトピック賞。
3位のインバウンド消費にちなみ、「大人買い、爆買い」について話したのはTM M。このクリスマスはたくさんのギフトを配ろうと、施設へ80個ものクッキーを購入したそうです。
4位のコンビニドーナツにちなみ、「コンビニにこんなサービスがあったら」について話したのはゲストのSさん。返品対応してくれるサービスがあればいいなと思っていたら、最近登場したとか。
総合論評はTM Tでした。まず各役割担当者の仕事をユーモアも交えて細かく丁寧に論評。そして4本のスピーチを連続論評したTM Yの論評についてコメントしました。TM Yの視点・切り口の鋭さ、そして表現力の豊かさを讃えました。
最後に聴衆から数名がTM Yへ感想を伝え、今日の異色続きの応援例会は閉会となりました。
全国大会出場者を輩出する我がクラブ!そして出場するメンバーをクラブ全員で応援する、とっても温かいクラブだなと改めて実感した特別例会でした。