今夜の言葉はTM SRさんから、まだ冬だと思ううちに、いつか春の気配(けはい)がきざすという意味の「春めく」という言葉になりました。
今回の例会では 4つのスピーチがありました。
「『適当に喋る』を学ぶ」 TM Hさん
TM Hさんがトーストマスターに入って身につけたいと思っていたこと、それは即興でうまく話すこと。それに対するご自身の経験と成長を話していただきました。印象的だったのは影響を受けたメンターさんや他のクラブの方など、Hさんの成長を加速させた人々との出会いから今現在までのスピーチスタイルの変遷です。実際に数日前のスピーチアサインで少ない準備期間にも関わらず、5-7分程の話を適当かつよくまとめられていました。ご自身の学びを実際に証明する説得力のあるスピーチでした。
「日々を新たに 」 TM Uさん
数ヶ月前、ある花の開花をきっかけに過去のトラウマが大切な思い出に変わった経験をスピーチにしました。レポーターがTM Uのため詳細は割愛。
「何のためのルールか?」TM SNさん
TM Sさんのスピーチの内容は先日閉幕した北京オリンピックにまつわる話。スポーツ選手達の活躍こそオリンピックのメインである一方で、SNSやネットによって黒い噂の方が目立ってしまったり、ルールで禁止されていることが起きてしまっても都合の悪い情報が統制されてしまうなど、現代スポーツの問題点に焦点を当てた大変興味深い内容でした。今回のPathwaysプロジェクトは「気難しい聴衆の管理」。妨害チームは何度もスピーチにツッコミを入れたり話を逸らすような質問をしました。しかしTM Sさんは冷静に対処しスピーチの本筋からずれることなく時間内に最後まで話し終えられ、この難しいプロジェクトを完璧に攻略していました。
「Sub Three」 TM Fさん
エリア45国際スピーチコンテストで優勝した際のスピーチを披露してくださいました。「Sub Three」とはフルマラソンで3時間を切るということ。全フルマラソン完走者の中で達成者はたった3%しかいない狭き門を、どれだけ挑戦しどのように達成したのか熱くエネルギッシュに語っていただきました。達成までの間に起きた出来事も含め、その挑戦はただSub Threeを達成するだけにとどまらない幅広いドラマとして表現されています。どんな困難にも挫けない姿が勇気づけられる力強いスピーチでした。
テーブルトピックマスターはTM SYさん、2月後半にあった出来事や記念日などを各質問の中で取り上げられ、多様な季節感を様々な即興スピーチから聞くことができました。2/22はにゃんにゃんにゃんで猫の日、北京五輪にちなんでウィンタースポーツ、2/24は月光仮面の放送開始日なのでヒーローについてなど、2月後半のこの時期がより鮮やかに感じられる内容でした。
総合論評はTM SUさん、例会内容を包括的に振り返りつつ時間を加味して適切な長さで論評セッションを調整してくださりました。TM Aさん、TM Oさん、TM SJさんもスピーチの良かった点と改善点を捉えて論評し、スピーチが次回より向上するための鋭い洞察と的確な指摘を伝えていただきました。
<最優秀者>
ベストスピーカー YUさん
ベストテーブルトピック ABさん
ベスト論評 KOさん
参加者一人一人のリーダーシップが引き出されつつチームワークを感じました。次の季節への待ち遠しさのある冬に「春めく」ような協力的な雰囲気と暖かさがあり、今回も素晴らしい例会になりました。