国際スピーチコンテスト クラブコンテスト
場所:日本橋公会堂第4洋室
時間:19:00~21:30
カナダ バンクーバでの国際大会に向けた第1歩であるクラブコンテストが、日本橋公会堂で行われました。日本語については実行委員長のTさんの元、万全の準備が整えられ、会場も凜とした雰囲気。審査委員長のY本さんからのお役担当のブリーフィングにより各担当の気も引き締まる中、コンテストの幕が開きました。
予めくじで決めてあった順番での1番手は、Y本さん。
タイトルは、「ストレス解消奮闘記」
トップバッターということもあり、少し緊張した様子もみられましたが、いつもの落ち着いた語り口で聴衆を引き込んでいく所は流石。18歳から吸い始め、何度も禁煙に失敗した末にF本さんがタバコを止めれたのは、「タバコはストレスを解消してくれる、タバコがない人生はつまらない」という「イラショナルビリーフ=不合理な思い込み」に気がつき、それを手放したためでした。「これはこうあるべきだ」という自分が無意識にもっている「イラショナルビリーフ」に気がつく、そしてそれを捨てる、それにより人生がかわる。それ以後は、全くタバコは吸っていないというF本さんのメッセージは、とても説得力がありました。
2番手は、今日はどんな笑い?と期待してしまうOさん。
タイトルは、「伝える」
部署の売却により同僚が分断されてしまったOさん。定年間近の元上司の「もう一度みんなで飲みたいな」という一言に動かされ、様々な苦難を乗り越え、大宴会を成功させます。
「Oちゃん、ありがとう」と目に涙を浮かべてハグする上司の姿に、Oさんは「伝える」ことの大切さを再認識。。本当の気持ちを伝えれば、自分の様に調子をこいて行動する人も増える。何かが起きる。「みんな、本当の気持ちを伝えていますか?伝える、伝える、強く伝える!」いつも本音でぶつかるOさんのメッセージだけに、胸に響きました。
独特の語り口調で人を惹きつける3番手M上さん。
タイトルは「エベレストに登ろう」
登山家 羽生丈二の本に出会い、「何のために人生を生きているのか。挑戦しないなら、死んでいるのと同じだ」という一言で、自分のあきらめていた「女子校の教師」への夢に向かうことを決意し、教職の資格をとり、退職を決めたM上さん。自分のエベレストに着実に登る彼は、みんなにも「自分の山に登っていますか」と熱く投げかけました。本当に人生が変わっている渦中のリアルな体験とボディランゲージたっぷりのスピーチは、素晴らしかったです。
真っ直ぐな思いが魅力のJ田さん
タイトルは、「それでも人生は続く」
夫婦も仕事も夫の実家が遠いことなど全て完璧であったというJ田さんが、突然夫の実家三重に帰らねばならないことに。行きたくないという彼女の思いを変えたのは、涙で訴えた娘さんの一言でした。気持ちを切り替え三重でも幸せに暮らすと決心したJ田さん。
「悲しんでいても人生は続く。だから、強く人生を生きていくことを忘れないで」。自らも悲しみを乗り越えたJ田さんだから言える、心からのメッセージでした。
今回はどんな女性が登場?と期待してしまうM井さん
タイトルは、常に箱から出つづける
常に周囲との良好な関係を保つのが難しい中、人は日常生活で箱から出たり、入ったりしていることを本で知ったM井さん。合コンでも競争率の高い本命の女の子に声がかけられず、2番目の女の子へのアプローチで自分をごまかしていたというM井さんが、娘さんとの関係なども通し、「自分の気持ちに素直になる、逆らわない=箱の外にでること」の大切さをスピーチ。自分の箱について考えさせられる一方で、期待通りの女性ネタに日本橋メンバー一同、沸いていました。
体験型のスピーチが続く中、ひと味違ったテーマを選んだI田さん
タイトルは、Make Japan Great Again
GDP539兆円、200カ国中第3位の日本。しかし、一人当たりの所得では、26位、オランダに比べるとかなりの長時間労働。それらは、IT化の遅れや、ダイナミックさが足りないことが原因と分析するI田さん。真面目で勤勉なDNAに捕らわれることなく、他国に学ぶ「スクールジャパン」となり、たとえ冷ややかな目で見られても、自由に議論をしながら、意識改革、行動改革を行おう!「真にクールな日本」を作ろう!という、今の日本を改めて考えさせられるスピーチでした。ここまで、日本のことを客観的に見られる視点は、素晴らしいと思いました。
とりを飾るのは、幅広い視野をもつS口さん
タイトルは、強みに気づく
一度は、リセットボタンを押して人生をやり直したかっとまで考えていた
S口さん。そんな彼女が気ついたのは、「自分の強みに気づく、活かす」ことでした。
本当の自分に気がつくのは難しいけれど、勇気をもって自分自身に踏み込む。人と違う部分、オリジナリティをつかみ、それを最大限に活かす。自分の強みは、人にきいたり、トーストマスターズのコメントなども参考にすることでも、知ることができるとのことでした。
「自分自身のやり方でしか、幸福はつかめない」という凜と響く、強いメッセージが心に残りました。
思わず引き込まれてしまう素晴らしいスピーチの数々に、あっという間の時間が過ぎました。
5人の審査員による、厳正な審査の元、以下3名の方が3月11日のエリアコンテストに進出することが、決定しました!
バンクーバを目指して、日本橋トーストマスターズ一丸となり、頑張りましょう!
■日本語クラブコンテスト結果
1位 TM M上さん
2位 TM F田さん
3位 TM F本さん
■役割
計測係 Hさん・S水さん
集計係 A木さん・K保さん
会場係 W田さん
レポーター M嶋